「エラゴン―意志を継ぐ者 ドラゴンライダー 1」(クリストファー・バオリーニ)



私の予想よりかなり早く翻訳され、書店に並びました。

「Eragon」は昨年の発売からNYタイムズのベストセラーリスト児童書部門で話題を呼んだベストセラー。
ブルーのドラゴンが印象的な表紙の装丁は日本版も変わっていません。とっても綺麗なんですよ!!

ハリー・ポッターシリーズなどのファンタジーにハマっている人にお勧めな一冊です。
この分野でも翻訳物は多数あってどれがいいかは迷うところですが、本書はその中でも出色な一冊と言っていいだろうと思います。
シリーズ名が「ドラゴンライダー」とあるように、これはまさにドラゴン(龍)やエルフやドワーフなどといったファンタジーの定番の キャラクターが登場します。トールキンの「指輪物語」の系譜を受け継ぐ正統派ファンタジーを売りにしてそうです。

とりあえずちょっとばかし作品紹介を・・・
ドラゴンライダーとは、文字通りドラゴンに乗って龍と話ができ、魔法が使えるという種族のこと。
かつて世界を平和に治めていた善なるドラゴンライダーたちの世が、一人の邪悪なライダーによって終わりを告げる。
それから約百年後、その邪悪なライダーは森と山脈の国アラゲイジアを治める国王となっていた。
そのアラゲイジアの辺境に物語の主人公のエラゴンが住んでいる。十五歳のエラゴンは父を知らず、母親も行方が知れないので、 伯父の家に引き取られている。
ある日、エラゴンは、スパイン山脈に狩猟のために分け入るが、獲物が取れずがっかりしていると、 どこからともなく飛んできた不思議な石を拾う。この石を売れば食料を得られるかもしれない・・・。村へ帰ったエラゴンは、 その宝石のような石で肉を買おうとするが断られる。村に来た商人も、この石の正体に首をひねる。
何しろ宝石より固い物質でできていて、 人の力では絶対壊せないものだという。
石には不思議な力があるようで、ある日、その石が割れて中からドラゴンの赤ちゃんが生まれた。
周りの人々に内緒にそのドラゴンを育てていると、邪悪なドラゴンライダーの国王に使役される怪物や闇の妖怪が全土を跳梁し、 どうやらドラゴンの卵を探しているらしいことが分かってくる。
エラゴンの家族に迫る危機とドラゴンとの交流、そして、帝国全土を巻き込む戦乱の嵐が巻き起こる。
その平和のカギを握るのは、失われたドラゴンライダー、今のところエラゴンであるらしい。
エラゴンは、望むと望まざるとにかかわらず、さまざまな勢力から狙われ、あるいはその力を要請される。
一体何が正義で何が悪なのか。エラゴンは、帝国軍に追われながら、その謎を追求していくのだった・・・。


作者紹介
クリストファー・バオリーニ
15歳のときに「エラゴン」を書き始め、完成後に自費出版し、それがハイアセンの目にとまり大手から出版…というプロフィール。
若いですよねぇぇ。今、20歳ですよ。私と4歳しか変わらんじゃないか!!15歳で高校を卒業したときに書き始めたそうです。
このシリーズは3部作で完結、第2作目も今年末に刊行予定のようです。

この作品は映画化の予定があるそうです。
「ジュラシック・パークV」の脚本家、ピーター・バックマンが脚色すると伝えられていました(20世紀FOX製作)。
この手のファンタジーの映画化予定がメチャクチャ多い昨今ですが、2、3年後は公開予定がファンタジーで埋め尽くされてたりして (それはないか)。

しかも、600ページもあるハードカバーの本なんです。1巻だけでそのページ数・・・かなり重たいです。
持ち歩こう何て考える人はいないと思いますが、そんなこと思ってる人はあきらめましょうって感じのある意味神聖な(?) 読めるときにしか読めない本です。




←back (BOOK TOPへ)
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送