大きな
限りなく広がっているキャンパスに
私は青い色をぬりました
するとそこに鳥たちが飛び交いました
私は同じキャンパスに緑色をぬりました
するとそこに花が咲き、風がさらさら流れました
次に私は黒色をぬりました
するとそこに黄色い光がはしり、激しい雨が降りました
私はまた青い色をぬりました
すると今度は赤が出てきて、青が出てきて紫が出てきて黄色が出てきて・・・・
ついに七本のラインがキャンパスにひかれました
私は最後にオレンジ色をぬりました
オレンジ・・・それはとても寂しく、どこか切ない色に見えました
その色はどんどん濃く、透明になっていきました
私がそこに吸い込まれるような気持ちになって
大切なものをその中に置き忘れてきたような・・・
何ともいえない気持ちになりました
まさかそれが貴女だったなんて・・・
私がオレンジ色のキャンパスの中に置いてきてしまったのは、
キャンパスに色をぬっていた幼い日の無邪気な私でした
今の私がキャンパスに同じ色をぬったとしてもただそれだけ
タダソレダケ…
幼い貴女はあの日のオレンジ色のキャンパスに
今も住んでいるんだろうか・・・
TEYUIRURIさんからの理由のない贈り物パート3です。
今回は無題のようですが、またも"色"をテーマにした詩を頂きました
私の"幼い日の無邪気な私"は何処に置いてきたんだっけ・・・・
ゴミ箱だったかな(笑)
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